【遊戯王】「ラヴァルバル・チェイン」任意のカードを墓地へ送るかモンスターをデッキトップに置く起動効果

 

 

《ラヴァルバル・チェイン/Lavalval Chain》
エクシーズ・効果モンスター(禁止カード)
ランク4/炎属性/海竜族/攻1800/守1000
レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキからカード1枚を選んで墓地へ送る。
●デッキからモンスター1体を選んでデッキの一番上に置く。

 

 DUEL TERMINAL -星の騎士団 セイクリッド!!-で登場した炎属性・海竜族のエクシーズモンスター。
 任意のカードを墓地へ送るかモンスターをデッキトップに置く起動効果を持つ。

 エクシーズ素材に縛りの無いランク4モンスターの1体で、多くのデッキでエクシーズ召喚が狙える。
 主なエクシーズ召喚の方法は《No.39 希望皇ホープ》を参照。
 ステータスはランク4としては低めで戦闘には向かないが、それぞれ墓地・デッキトップを調整する2つの効果を備えており、何かと小回りに優れる。

 前半の効果は、《おろかな埋葬》+《おろかな副葬》と言える効果。
 サルベージできる《神剣-フェニックスブレード》や《ジェムナイト・フュージョン》、墓地で発動する効果を持つ《リチュアの儀水鏡》や《スキル・プリズナー》など選択肢は広い。
 当然モンスターにも対応しており、コストにした自身のエクシーズ素材と合わせて1度に2枚のモンスターを墓地へ送れるので、墓地肥やしの性能も高い。
 特定のレベル4モンスターを墓地に置きたいキーカードとしている【紋章獣】・【BK】・【インフェルニティ】などでは必須カードである。
 《Emトリック・クラウン》と《H・C サウザンド・ブレード》のどちらか片方をエクシーズ素材にしてからコストにし、この効果でもう片方を墓地へ送ることで、2体を自己再生させランク4へ繋げられる。

 後半の効果は任意のモンスターをデッキトップに置く効果。
 そのままでは手札に加わるのは次のドローフェイズになってしまうため、前半の効果と比べると即効性で大きく劣る。
 カードプールの増加により、他のサーチ手段が増えたため、1ターン遅れを覚悟してこのカードでサーチしたいパワーカードが少なくなった点も痛い。
 こちらの効果を使う場合には、各種ドローカードや《モンスターゲート》等のデッキトップ関連のカードとのコンボが必須となるだろう。

 以上のように汎用性に優れるカードだが、どちらの効果もカード・アドバンテージは生み出さず、ステータスの低さ故に維持や戦闘を行いにくいことには留意したい。
 みだりに出すのではなく、上記のようにきちんとしたシナジーを発揮するデッキに採用した上で、安全な時を見計らってエクシーズ召喚をしていきたい。

登場当時はエクシーズ召喚の黎明期とも言える時期で、様子見的な低スペックエクシーズモンスターが少なくない中、使いやすい効果を2つも備えたこのカードの登場は衝撃的だった。
さらに当時は《グローアップ・バルブ》などが現役で、比較的単価の高いDUEL TERMINALに収録されていたカードだったこともあり、かつての《氷結界の龍 トリシューラ》を髣髴とさせるようなかなりの高額で取引されていた。
その後シナジーする主流デッキやカードが規制され、ノーマルレアとはいえGOLD SERIES 2013に再録を果たしたことで、入手難易度は下がっている。
墓地で真価を発揮するカードが増えていくにつれて強力になっていくカードであり、登場以降環境クラスのデッキからファンデッキまで多くのデッキで活躍した。
【影霊衣】では、《儀式魔人リリーサー》で《クラウソラスの影霊衣》を出したり、【EM】では《グローアップ・バルブ》を墓地へ送り《ナチュル・ビースト》を出すなどで先攻から相手を封殺するような場面も非常に多かった。
他の墓地肥やし効果を持つカードは、ペンデュラムモンスターなど墓地に落としたくないカードが増えるにつれて採用率が下がった。
だが、このカードは落としたいカードを種類も関係なくピンポイントで落とせる上に、エクストラデッキから簡単に呼びだせるという性質から、上記の【EM】等のようなデッキでも投入されるという点で一線を画している。
他のデッキも同様に間接的にこのカードが原因で結果的に暴れていることになっているのだが、関連カードばかりが規制され、このカードの規制はされなかった。
しかし、海外では前者の【影霊衣】があまりにも暴れたためか、15/07/16に《儀式魔人リリーサー》と共に遂に禁止カードに指定された。
そして日本でも【EM】の様なペンデュラム召喚を使うデッキで頻繁に採用されたのがダメ押しになったのか、16/04/01で遂に禁止カードに指定された。
初の炎属性・海竜族である。
また、海竜族初のエクシーズモンスターでもある。
イラストには炎に包まれた《リチュア・チェイン》が描かれており、種族やステータスも一致している。
また、全身にはラヴァルの紋章を身につけており、背景にはリチュアの紋章が浮かんでいる。
後述の設定を見る限りでは、禁呪法によってラヴァルの力を取り込んだ《リチュア・チェイン》の姿のようだ。
効果の面もデッキトップ操作はリチュア、墓地肥やしはラヴァルの得意とする分野であり、両カテゴリの特徴を併せ持っている。
設定上このカードはリチュアに属するのだろうが、カード名にその要素はない。
対する《ダイガスタ・エメラル》も同じような状態である。

 

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管理人の一言

ガチデッキからファンデッキなど多くのデッキで採用されてたからこのカード禁止になった時は落胆の声がかなり多かったと思う