【遊戯王】「グローアップ・バルブ」デッキトップを効果で墓地へ送ることで、自己再生する起動効果

 

 

《グローアップ・バルブ/Glow-Up Bulb》
チューナー・効果モンスター
星1/地属性/植物族/攻 100/守 100
このカード名の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合に発動できる。
自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送り、
このカードを墓地から特殊召喚する。

 

 STARSTRIKE BLASTで登場した地属性・植物族の下級モンスターのチューナー。
 デッキトップを効果で墓地へ送ることで、自己再生する起動効果を持つ。

 ほぼノーコストで自己再生でき、シンクロ素材・リンク素材の他にもリリース・墓地肥やし・緊急時の壁等、様々な用途に活用できる。
 レベル1なので《ワン・フォー・ワン》からの特殊召喚も可能で、低ステータスであり《巨大ネズミ》でもリクルート可能である。
 地属性であり、《ナチュル・ビースト》等のナチュルシンクロモンスターのシンクロ素材、《ミセス・レディエント》等のリンク素材に活用できるのも利点の一つとなっている。

 このカードと相性の良いカードは数多い。
 例えば、除去効果を使用した後の《カオス・ソーサラー》を《アーカナイト・マジシャン》のシンクロ素材にできる。
 《アーカナイト・マジシャン》の除去効果を使用してからこのカードを自己再生させれば、レベル8のシンクロモンスターを呼び出せる。
 結果、カード2枚の消費で相手フィールドのカードを最大3枚除去しつつ、新たなシンクロモンスターを展開できる。

 《水晶機巧-ハリファイバー》とのシナジーも非常に高い。
 召喚後に《リンクリボー》のリンク素材にして墓地へ送った後に自己再生すれば、即座に《水晶機巧-ハリファイバー》をリンク召喚できる。
 また、あちらの効果でこのカードをリクルートすれば自己再生と合わせて多彩な展開が可能となり、リンク4にも繋がる。

 ただし、デュエル中に1度しか使用できない制約を持つため、効果の使い所はよく見極めておく必要がある。
 また、複数枚採用しても2枚目以降は効果が使えず持て余すだけなので、基本的にはピン挿しで良いだろう。

コスト無しに自己再生できるチューナーのため、シンクロ召喚を使用するほぼ全てのデッキに投入を検討できる。
また、このカードにより、植物族関連のデッキでなくても《ブラック・ローズ・ドラゴン》等の起動効果を活用できるようになった。
効果が一度しか使えず、効果使用後なら除外するデメリットも小さい。
「《グローアップ・バルブ》+《ダンディライオン》+《ローンファイア・ブロッサム》+《スポーア》」の4体は、効率良くシンクロ召喚するために【植物族】以外のデッキにもセットで投入されることも多かった。
《ローンファイア・ブロッサム》で必要なパーツをリクルートし、このカードと《ダンディライオン》で最初のシンクロ召喚を行う。
そして墓地へ送られたそれらのパーツをコストに《スポーア》を特殊召喚し、残った綿毛トークンもシンクロ素材にできた。
特にレベル1のこのカードは、《フォーミュラ・シンクロン》のシンクロ召喚にもうってつけな存在だった。
自己再生から様々なシンクロ召喚につなげられるため、様々なデッキに投入されては1ターンの連続シンクロ召喚に使われ猛威を振るった。
「デュエル中1度」の制約があるため、制限カードや準制限カードでは無意味と判断されたのか、12/03/01に一気に禁止カードとなった。
第7期に登場したカードでは初の禁止カードである。
類似性能の《スポーア》が早々に制限解除されても、なお禁止据置のままだったが、シンクロ召喚軸の長引く低迷を受けて2015/10/01にて制限復帰。
折しもアニメARC-Vの展開による【シンクロ召喚】系の再加速と同時期の緩和だった。
それでもシンクロ召喚の勢いは限定的であり、ピンポイントで墓地へ送る事のできる《ラヴァルバル・チェイン》禁止化やこのカードを環境で扱っていた【EM竜剣士】の規制もあって、16/04/01には無制限カードに戻された。
第10期からはリンク召喚が登場したことで再び需要が高まり、上述の《水晶機巧-ハリファイバー》の登場以降は出張採用も再び頻繁に見られる様になった。
またリンク1のモンスターの拡充に伴い《水晶機巧-ハリファイバー》・《サモン・ソーサレス》・《ジェット・シンクロン》と組み合わせることで、手札のこのカード1枚から素材の縛りの緩いリンク4リンクモンスターを出せるなどパワーカードとしての性質も強くなっている。
海外では、14/10/01にて一足早く制限復帰を果たしており、15/07/16では制限解除されている。
海外では相性の良い《フォーミュラ・シンクロン》も制限解除されており、シンクロ召喚への規制が日本より緩いと言えよう。
なお、日本でも2015/10/01に《フォーミュラ・シンクロン》も制限解除されている。
効果が評価されたためか、海外版ではウルトラレアに昇格している。
「バルブ(Bulb)」は英語で「球根」を意味する。
「グローアップ」は「Glow-Up(にらみ付ける)」と「grow up(成長する)」のダブルミーニングと思われる。
前者は目玉の付いた球根という外見面に、後者はレベルを上げながら自己再生するアニメ効果にその性質が現れている。
ちなみに英語名のスペルは「Glow-Up」の方が採用されている。

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元禁止カード