【遊戯王】「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」カードの効果の無効化・モンスターの召喚の無効化・攻撃の無効化及びバトルフェイズの終了のいずれかを行う誘発即時効果

 

 

《コズミック・ブレイザー・ドラゴン/Cosmic Blazar Dragon》

シンクロ・効果モンスター
星12/風属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター2体以上
このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。
(1):フィールドのこのカードをエンドフェイズまで除外して
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
●相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。
それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
●相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する。

 

 20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVEで登場した風属性・ドラゴン族のシンクロモンスター。
 カードの効果の無効化・モンスターの召喚の無効化・攻撃の無効化及びバトルフェイズの終了のいずれかを行う誘発即時効果を持つ。

 シンクロ素材は《シューティング・クェーサー・ドラゴン》と全く同じなので、シンクロ召喚の方法はそちらを参照。
 こちらは風属性なので、一部のスピードロイドやWWが持つ「風属性以外の展開を封じる制約」をすり抜けてシンクロ召喚できる。
 ただ、シンクロ素材に縛りのない風属性のシンクロチューナーがレベル3の《武力の軍奏》しかいないためレベルの調整は少々難しい。

 《シューティング・クェーサー・ドラゴン》と同様のカウンター能力に加え、召喚行為の無効化とバトルフェイズの終了も行う事ができる。
 フィールドから除外されるという発動条件ゆえ、1度発動してしまえばそれきりだが、相手に与えるプレッシャーはかなり大きい。
 《シューティング・クェーサー・ドラゴン》にとっては天敵である《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》と《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》にも、召喚行為の無効化によってある程度対応できる。

 難点は、どの効果を発動するにしても、フィールドから一定期間だけ除外されてしまう事。
 1度しか対応できないのは《シューティング・クェーサー・ドラゴン》も同じだが、こちらはフィールドを離れることで戦線が弱体化し、相手に攻撃の余地を与えてしまう。
 さらに、あちらはフィールドを離れれば《シューティング・スター・ドラゴン》を特殊召喚できるので、エクストラデッキの圧迫に目を瞑れば、壁としての性能も十分である。
 しかし、万能の無効効果に加え、除外されたこのカードに相手が干渉する手段も少なく、見方を変えれば、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》よりも除去されにくいと言えるだろう。
 効果を使ったこのカードはエンドフェイズに戻ってくるので、他に攻撃を止める術を用意しておけば、次のターン以降もコントロール性能を発揮し続けられる。
 また、一時的にフィールドから離れるため、エクストラモンスターゾーンやリンク先を空け、次のシンクロモンスターを出すための枠を確保できる点も優れる。

 ほぼあらゆる相手の行動を封じられる効果から、どちらかといえば相手のターンに備える防御的な性質が強い。
 逆に戦闘面に関しては、連続攻撃能力も有し攻撃的な《シューティング・クェーサー・ドラゴン》に対して、こちらはステータスが高いだけである。
 特に自身の攻撃は、適当な除去効果をこのカードに向けられると効果を発動せざるを得なくなるのでかなり止められやすく、攻撃にはあまり向かない。
 どちらも一長一短なので、好みや戦術、周りの環境に合わせて、適切な方を使っていきたい。
 《水晶機巧-ハリファイバー》を使う場合、相手ターンにシンクロ召喚を狙う関係上防御向きの効果を持つこちらが優先しやすいか。

「エンドフェイズまで一定期間だけ除外する」行為が発動コストという珍しいカードである。
ゆえに、この効果の発動に対して「発動・効果を無効にする」効果を使われた場合でも、このカードはエンドフェイズにはフィールドに戻ってくる。
「効果が無効化されてもコストの支払いは通常通り行う」という基本ルールがこの場合でも適用されるのである。
なお、類似した処理を持つ《パラドックス・フュージョン》や《極星宝グングニル》は、効果・発動が無効になった場合はフィールドに戻すことができないという裁定である。
それらのカードは「コストで除外した後、効果でフィールドに戻す」という処理なので、無効化されると戻す事ができなくなるのである。
風属性では初のレベル12モンスターである。
元々の攻撃力は風属性ではトップであり、守備力も1位タイである。
モンスター効果は同じアニメ5D'sに登場したアクセルシンクロモンスターである《シューティング・クェーサー・ドラゴン》・《TG ハルバード・キャノン》・《シューティング・スター・ドラゴン》をそれぞれ意識したものになっている。
あるいは、一時的にフィールドからいなくなる観点から見ると、スターダスト及びその関連カードである《スターダスト・ドラゴン/バスター》・《スターダスト・ウォリアー》・《シューティング・スター・ドラゴン》と見ることもできる。
なお、《シューティング・スター・ドラゴン》は効果で除外するが、こちらはコストで除外される。
また、あちらの帰還は特殊召喚なのに対し、こちらは戻す扱いである。
このカードの登場からわずか2か月も経たないうちに新マスタールールに移行することになり、このカードのシンクロ召喚の難易度は大幅に上がってしまった。
一応、このカード自身は効果でエクストラモンスターゾーンからメインモンスターゾーンに自力で移動できるため、出せさえすれば問題ない運用が可能となる。
《水晶機巧-ハリファイバー》の登場以降は(展開が相手ターンにはなるが)出しやすさはかなり改善されたと言える。
「コズミック」に関しては《コズミック・サイクロン》を参照。
「ブレイザー(Blazar)」は英語で「燃え盛る者」「輝く者」などの意味を持つが、天文学の用語としてはクェーサーの一種の名前である。
クェーサーの正面から見た姿を地球から捉えたものであると考えられている。

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